虫歯治療

痛みの少ない、極力歯を削らない、リラックスして受けられる虫歯治療

今日の歯科治療は、材料・器具・技術が格段に向上し、削る量も少なくて済むため、一昔前の治療とは格段に少ない痛みで治療ができるようになりました。でも、その少しの痛みが嫌な人、または痛みがくるのではないかと心配な人には麻酔があります。遠慮なくお申し出ください。また、当院ではリラックスして治療を受けていただくことも、一つの無痛治療ではないかと考え、取り組んでおります。

虫歯になりやすい人

遺伝や、他の理由で生まれながらに虫歯や歯周病になりやすい人がいます。ほかにも歯並びの悪い人、唾液成分の細菌に対する抵抗力がもともと弱い人、食習慣によるもの、歯みがきをいい加減にしたり、たばこをたくさん吸ったりなど生活習慣によるものがあります。また年齢によっても虫歯ができやすい時期があります。歯が生え始めてから18歳くらい(人によっては20歳くらい)までと、年配の方は虫歯ができやすくなります。前者は歯がまだ若いので、エナメル質が柔らかく、酸に弱い歯のためです。 後者は細菌に対する抵抗力が弱まってしまうと考えられています。

虫歯の原因について

虫歯は細菌が出す酸によって歯の一番かたいエナメル質を溶かしてしまうことからはじまります。そのあとエナメル質よりもやわらかい象牙質、歯髄へと進行します。このころになると歯が痛みだします。虫歯とは口の中の細菌が出す酸が歯を溶かしてしまうおそろしい病変のことです。

図:虫歯の原因

虫歯の進行

軽度:C1 (ウ蝕第1度)
歯の表面をおおっているエナメル質が脱灰(歯が溶ける)している状態です。痛みはあまり感じませんが、歯の表面が白くにごっていたり、茶色などに着色してザラついていたりします。まだ穴になっていません。きちんとした歯磨きや、フッ素を塗ることによって虫歯を防ぐことができます。
中等度:C2 (ウ蝕第2度)
象牙質の層にまで進んで穴があいている中等度の虫歯です。冷たいものを食べたり飲んだりすると歯がしみます。治療は麻酔を使う場合もあり、詰め物も型を取る必要があるので、多少治療に時間がかかります。削る部分が広い場合などは、詰め物ではなく、クラウンになる可能性があります。
重度:C3 (ウ蝕第3度)
虫歯が大きな穴になって象牙質のすべてに及び、歯髄(神経)まで達した深在性ウ蝕です。治療に行かずに我慢していると、痛みが消えることがあります。これは神経が死んでしまっただけで虫歯が治ったわけではありませんので、忘れた頃に歯茎が腫れて食事ができなくなったり、歯がボロボロになって割れてしまったりします。
末期:C4 (ウ蝕第4度)
歯がくずれて根っこだけが残ってしまった状態です。このままにしておくと歯髄が腐敗してしまい、さらに歯周病へと進んでいきます。根の状態が良ければ義歯を入れることもできますが、ほとんどの場合残すことはできずに抜歯になります。

図:虫歯の進行

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